加藤改石のお話

牛首紬は、石川県白山市で生産されている、大変貴重な「玉繭」を原料とした紬です。2匹の蚕から作られている「玉繭」は、繊維が複雑に絡み合っているためにとても丈夫で、絹の滑らかな肌触りと光沢の美しさも持ち合わせています。織り上げてから染色される後染めが主流なので、後染めならではの優美さと玉繭の独特な風合いが多くの人を魅了しています。

加藤改石牛首紬は、昔ながらの手法で手織りの白生地を作っています。

昔ながらの製法で手づくりされた糸から織られる生地は、気品のある光沢を放ち、身体にしっくりとなじむ着やすさで高い評価を受けています。

1921年7月14日生まれ

小学校の頃から家業を手伝う

高等小学校卒業後 父三治郎と炭火焼きに従事

1942年1月 入営    満州各地を転戦

1947年6月 帰郷

帰郷後は炭火焼きに従事

1953年から山本製材所、桑島生コンに勤務

1977年より加藤手織牛首つむぎ 代表

2000年 日本きもの文化賞受賞(一財法 民族衣装文化普及協会)

2008年 北国風雪賞受賞   (北國新聞社)

2014年 蚕糸功労賞受賞   (一財法 大日本蚕糸会)